時は21世紀になって50年ぐらいたったころの日本・・・人々は無関心という名の平和の中にいた。戦争を忘れ、東京を壊滅へと襲った龍災すらも既に教科書の中の出来事ととして忘れ去られようとしていた頃に日本を襲った。
一つは機械生命体であるコード「Z」である。これは、当時発足していた「GGG」の兵器によって駆逐する事が成功した。だが、「GGG」は今は存在していない・・・それはその1年半後に起こった宇宙収縮現象の解明、ならびに原因の排除を目的とし宇宙に飛び出したまま消息は不明のままである。
もう一つが、コード「G」と呼ばれる20世紀初頭に東京を襲い・龍災としてされた巨大生物の出現である。これに対し日本政府は徹底抗戦を決定。特物生物対策自衛隊に日本の最高頭脳をあわせ対G兵器機龍を配備。討伐とは言わなくても撃退には成功した。
それから、1年後・・・
響洸(ひびき あきら)は、公立高校に通う2年生であった。1年前日本を覆う大きな騒動があったがそれも静まってからは平和なものだった。だからそのニュースは大きく報じられた。
『オホーツク海沖にて12000年前の巨大ミイラ発見』
「とはいっても、いまいち迫力にかけるよなあ」
そういったのは、同じクラスで友達でも有る兜甲児(かぶと こうじ)であった。
「まるで、また大騒動が起こってほしいみたいじゃないか」
「そこまではいってないけどよー」
甲児がぼやく。
「それでも、12000年前のミイラっていうのはどうだよ?」
「それは確かにオレだっておもうけど・・・確かに胡散臭いよなぁ」
そんなときだった、突然洸を頭痛が襲った・・・
「・・・くっ!!」
突然頭を抱えだした洸に甲児が心配そうに近づく。
「おい、どうした?」
「いや・・・ちょっと頭痛が・・・すぐ、収まると・・・思う・・・」
それとほぼ同時刻であった。巨大な地面の揺れが襲った。
(・・・きた・・・)
それを洸は、それを本能的に悟った。
(きた?何が?いやそれ以前にどうしてそんな事思うんだ?)
『勇者よ・・・』
それは頭に直接語りかけてくるような声だった。
(だ、だれだ?)
耳に聞こえた訳ではない、それはすぐに理解する事ができた。『時は来た・・・奴らが・・・奴らが現れたのだ』
(奴ら?お前は誰なんだ?)
『我は、そなたの空蝉・・・そなたは我の分身・・・』
(なに、訳の分からない事を・・・)『さぁ、我が名を呼ぶがいい・・・』
理解をする前に体が動いた。
洸は甲児が止めるのも聞かぬまま学校の外に飛び出した。
走る・・・
気がつけば洸は、この町の高台まで来ていた。そこからは町の全貌を見渡す事ができた。
すると海から巨大なしぶきが上がっているのが見えた。
「あれか・・・」
理性よりも本能が勝っている今の洸は頭に聞こえる分身の言うがままその名を呼ぶ・・・
「ライディィィィィィィィン!!!!フェーーーーーーードイーーーーーン!!」
突如虚空より金色の穴が空く・・・そこに現れたのは金色の巨像であった。だがすぐにその金のメッキはすぐに剥がれ落ちる・・・そして巨像は動き出した・・・
今ここに、地上を救う勇者は目覚めた
ライディーンが目覚めた頃……ここは、そこから程近い港であった。地震の震源はそこにあった。
「……総員に次ぐ津波に注意しろ!!」
そこにいたのは海上保安庁の巡視船・野島であった。
今起こった災害は地震ではなかった……原因は空から降ってきたモノにあった。
「艦長!!ソナーに探知反応!!」
どうやら、野島の真下に隕石があるようであった。
「艦長!!!探知目標が急浮上!!」
「全速前進面舵!!」
「間に合いません!!」
野島は爆風に包まれた。
そこから現れたのは2つの長い首を持つ異質な機械であった。
其の名前をダブラス……双頭の機械獣であった。

「ここは?」
洸が目を開けるとそこは不思議な空間であった。しばらくすると操縦室のようなものが現れた。
「なんだこの胸騒ぎは……」
ライディーンに乗ったときから感じるこの感じ……
「こっちか……」
一見拘束されているかに思える、洸の四肢に巻きつく鎖のような輪はどうやら動作そのものをフェードバックする仕組みのようであった。
洸が謎の感覚に導かれるままついたのは港であった……そこには異様なものが存在していた
2つの首のロボット……に見える。
「た、戦うのか……」
自分の感覚は奴を敵と認めている。倒すべき敵だと……
「い、嫌だ……降ろしてくれ!!」
洸はとっさにそう叫んだ。
だが、敵……ダブラスが待ってくれる訳も無い。ライディーンはあっという間にダブラスの長い首によって拘束される。

ギシギシとライディーンの装甲が悲鳴を上げる。
洸の動きをライディーンがフェードバックするように、ライディーンの縛られた……というダメージはそのまま洸にフェードバックする。
(し、死にたくない!!)
洸の瞼に一人隔離された棺(ライディーン)のなかで圧死する光景が目に浮かぶ……
「う、うわーーーーーー!!」
ありったけの力でその手を広げる。
<GYAAAAAAOOOO!!>
ライディーンはその力はダブラスの首を打ち破った。
「ゴオオオオオtットブレイカアーーーーー!!」
その声に反応してか盾部分から先端が延び剣と成る……
「ラァァアァッァァァァァァァィ!!」
ライディーンから発せられたライディーンのとも洸のとも言える叫び声と共に剣は残ったダブラスの首とその胴体を貫いた……

「海上保安庁より巡視船・野島の信号途絶との連絡。」
「敵は?」
「アンノウンです。」
オペレーターの声はあせっているような声ではなく、至って冷静であった。
「……隊長、内閣の緊急閣議の結果……出動命令が下されました。」
「よし……4式を出す。」
『4式の出動命令が下りました総員……』
そんなコールの中隊長と呼ばれた男はドックに向かった。
4式に乗り込むとそこにはクルーがそろっていた。
「隊長、準備完了です。」
「よし、総合指揮海底軍艦・4式轟天号発進。」
号令と共に海底軍艦は発進した。
